手ぬぐいの伝統柄と言えば「豆絞り」
豆しぼりとは
豆しぼりの名称は、無数に規則正しく点在する小さな水玉模様が、ちょうど豆のように見えることに由来しているそうです。
現在は、より効率がよく格安な、注染、反応染め、顔料印刷などで再現されていますが、元々は、布を蛇腹状に折りたたみ、板で締め、染めて、水洗いし、最後に乾燥させるという手間のかかる手法が用いられていました。
豆しぼりの現在
風合いある本来の手法で「豆絞り」を作成されている企業様は1件を残すのみとなってしまったそうです。しかし、現代でも技法を変えて多くの方に愛されています。
特にお祭りにおいて鉢巻を締めるとき、温泉に入るときなどは、この豆絞り柄のデザインを配した手ぬぐいを利用されている方をよくみかけるのではないでしょうか。
てぬぐい製作に用いられるその他の代表的な古典柄
青海波
豆絞りと同様に小紋柄の一種です。半円を繰返し描くことによって、寄せては返す平和で穏やかな海の様子を表しました。
平穏な生活を祈念する庶民の間で親しまれ、縁起の良い模様として、手ぬぐい製作のシーンに限らず様々な場面でも用いられました。
歌舞伎役者
近年、新たな観点で再び注目を浴び始めている手拭いですが、元々庶民の間で大ヒットしたのは、綿栽培の国産化が本格的になった江戸時代のことでした。
そのため当時人気のあった歌舞伎役者をはじめ、現代のアイドルに匹敵する花魁や太夫がプリントされたものも多く制作されていたようです。
サイコロ(ゆみや、だるま)
「どのように転んでも必ず“芽”が出る」サイコロ柄も吉祥紋様として頻繁に印刷されていたようです。
その他にも、だるま、弓矢、亀、鶴、蔦など…縁起をかついだ柄が当時はとても人気でした。
ノベルティ用途から記念品。そして、お祭りや剣道用までお使い頂ける販促アイテムの手ぬぐい。
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